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2011第13節vs.コンサドーレ札幌(HOME) [サガントス]

昨日5/21に行われたコンサドーレ札幌戦を現地観戦。

結果は1-0での勝利であったが、今年のチームの持つ確かな実力が感じられた試合だった。
先制点のシーンも、ずっとボールをつないで保持し続けて、パス交換しながら崩してしまった。ああいうシーンは殆ど見たことがない。いつもならば、シュートが枠に行かなかったり、プレーが切られて終わったり、惜しいで終わってしまうシーンだろう。

どこかの記事で見たが、サッカーにおける得点はカウンターやセットプレーで決まる割合が多くて、相手を崩して得点する事の方が少ないらしい。鳥栖の得点もセットプレーやカウンター、相手のミスなどで生じる事が多い。今回の先制点のような得点の仕方もめったにないレアケースなのかもしれないが、あそこまで繋ぎきったのを見ると、今年のチームはミスをしない技術が高い選手が揃ってるなと思う。

そして、今回はユンが見せた「攻撃的な守備」がばっちりと嵌った。豊田、岡田、池田のスリートップで、センターバックとボランチにプレスをかけ続け、中央からの起点を完全に防ぐ。仕方がないのでサイドにボールを入れるとMFとSBで猛烈に挟み込む。見事に鳥栖の作戦は成功し、雨あられの攻撃を仕掛け続けた。札幌のシュート数が3本だった事を示すとおり、セットプレー以外からは札幌からは得点のにおいはしなかった。札幌は結局攻撃の起点を作ることができず、前線にターゲットマンとしてでかいDFのチアゴをいれてきたが、それくらいしか手を打つことができなかったのだろう。鳥栖側もチアゴを入れることを想定していたようで、念入りにアンカーにDF浦田を入れて早坂をボランチに入れ4-4-2にして対応。結局チアゴ作戦も実らず、鳥栖が力で押し切った。前回ツキが回ってきていると書いたが、もちろん運の部分は大きいのだが、基本的にユンは的確に対応していると思う。


今回、前が豊田と岡田、池田のツーシャドーになる事で、ボランチは一枚で岡本が入ったのだが、岡本はものすごい実力の持ち主だというのを再確認した。ボールを奪取するというディフェンス面はもちろんの事、この試合でみせたパスはどれも素晴らしい。的確に柔らかいボールが前線に届けられる。そして、ボールを奪取してからパスまでがものすごく早い。オセロがひっくり返るように攻守が入れ替わり、鋭いカウンターが繰り出される。とにかく凄い選手だ。広島ユース出身で、チームの将来を嘱望されているような選手だと聞くが、これは広島はよくだしてくれたと思う。


骨折して最近すっかり空気と化している藤田だが、タイプが違うと言えど今回のような仕事は岡本の方が力があるように見える。リハビリ頑張ってもっとポテンシャルを見せて欲しい。


よく頑張ったで賞は岡田。後半中ごろ、走りすぎてスタミナ切れしてしまったが、もの凄いスピードで走る走る。ディフェンスでは相手ボランチを積極的に突っかけて山のようにチャンスを作り、攻撃でも裏に走りまくっていた。30度近くなった気温の中で、そりゃスタミナ切れするだろうが、交代時のスタジアムでの大きな拍手が、彼の活躍を誰もが認めた証拠だろう。よく頑張った。同じようなスピードスターがいないから、やっぱり彼のスピードは鳥栖の大きな武器となっていると思う。


今回の試合はハラハラドキドキ好きには楽しめなかったかもしれないが、私自身としては、チームの強さに感動すら覚えてしまった。札幌が弱いだけかもしれないが、このチームは今とても強い。前節の湘南戦で反町が鳥栖をほめたが、その言葉はおべっかではないと思う。






タグ:サガン鳥栖
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