映画「サマーウォーズ」を見た [映画・TVドラマ]
なんとなく見る気がしなかったサマーウォーズをレンタルでやっと見る。そういえばこないだ地上波でやってた気がする。録画しておけばよかった。
細田守監督はアニメ版「時をかける少女」などでけっこう注目されている監督で、気になっていました。それで、一本だけ作品を見たことがあります。それがこれ。
実はデジモンってテレビで2シーズンぐらい見たことがあって、結構いい作品だったのでいいイメージを持ってました。最初は絵柄も某ポケモンのパクリっぽい企画という事もあって最初はバカにしてたんですが、いざ見出すとシナリオは結構よかったんです。この劇場版を評判がいいという評判を拾ったのでつい最近見ました。
それでサマーウォーズなんですが、なんか始まってすぐに既視感があったんですけど、これは「ぼくらのウォーゲーム」のリメイク版じゃないかとすぐに思いました。私は前知識なしに見たので全然知らなかったんですけど、今検索して見ると、同様のことを指摘している人がいっぱいいました。それ自体はいい悪いとかいう問題じゃないんですけどね。ウォーゲームもいい作品ですし。
話の筋は公式かwikipediaで追ってください。ハリキリ女主人公ははっちゃける映画かと勝手に思ってたよ。パケ写これじゃなくてもいいんじゃね?
「ぼくらのウォーゲーム」のときも思ったんですけど、この作品の一番のよさは高揚感にあるんじゃないかと思います。なんというか主導権が互いに行き来するプロレス的なハラハラドキドキ感があり、某アニメの「おらに力を分けてくれ」じゃないんですが、観客に背中を押されるレスラーのように、ギリギリの大ピンチからの大逆転の高揚感が楽しめます。
バーチャル空間で戦闘シーンも見事です。
人間描写の所がちょっと気になる所があります。まずはばあちゃんの死に対する向き合い方。ヒロインの田舎に住むばあちゃんは、名家の棟梁で日本のお偉いさん方も一目置く偉大なグレートマザーなんですけど、そのばあさんが死ぬシーンですでに帰らぬ人となっている本人に心臓マッサージを止めようとする親族の男に、ばあさんの義理の娘とヒロインが「まだ続けて!!」と絶叫したりします。亡くなった後も、一同涙して哀しみに浸るわけですけど、いくら偉大なババアだからといって、80何ぼの婆さんがいつか亡くなることぐらい現実的には親族は覚悟しているものです。非業の死ならいざ知らず、婆さんが老衰で死ぬというのは、そんな大きな身振りの哀しみの仕方ではないように思います。
また、主人公含めなんですけど、このグレートマザーに対してのばばあコンプレックスが強すぎる。
この点は、wikipediaによると、『「当時既に両親を亡くし自らも一人っ子だったため、妻の親類の家族の繋がりに深い感銘を受けたから」と語っており』らしく、親族との接点を多くもつ人じゃなかったようで、こういう描写がちょっと違和感あるのはそのせいかもしれません。
別にリアリティを求める作品じゃないので別にいいんですけどね。
また、ヒロインは主人公と親族を繋ぐ触媒役で、主人公は監督の化身である男の子の方です。とりあえず売れるために、ヒロイン前面に出したんですかね。
声優陣では、ばあさんの声を当てた富司純子が良かった。キング・カズマを操るカズマ君の声をあてたのが、女性であんまり良くなかった。もっと少年っぽいほうが良かった。声代わり寸前のヒゲが生えそうなぐらいの。ヒロインの声もイマイチかな。若手の女優さんが当ててるっぽいが。
映画の設定がネット空間と家族を題材にしているだけに、バーチャルの絆とリアルの絆を対比した物語とかそういう事に着目しがちだけど、そういう試みもあったのかもしれないけれど、これは紛れも無くエンターテイメントの映画じゃないかなと思います。最後激闘の後で「つきあっちゃえばぁ」「ちゅーしろ、ちゅーしろ」とかああいうシーンがとてもほっこりして上手だなあと。
一度ごらんあれ。
細田守監督はアニメ版「時をかける少女」などでけっこう注目されている監督で、気になっていました。それで、一本だけ作品を見たことがあります。それがこれ。
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!/デジモンアドベンチャー【劇場版】 [DVD]
- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- メディア: DVD
実はデジモンってテレビで2シーズンぐらい見たことがあって、結構いい作品だったのでいいイメージを持ってました。最初は絵柄も某ポケモンのパクリっぽい企画という事もあって最初はバカにしてたんですが、いざ見出すとシナリオは結構よかったんです。この劇場版を評判がいいという評判を拾ったのでつい最近見ました。
それでサマーウォーズなんですが、なんか始まってすぐに既視感があったんですけど、これは「ぼくらのウォーゲーム」のリメイク版じゃないかとすぐに思いました。私は前知識なしに見たので全然知らなかったんですけど、今検索して見ると、同様のことを指摘している人がいっぱいいました。それ自体はいい悪いとかいう問題じゃないんですけどね。ウォーゲームもいい作品ですし。
話の筋は公式かwikipediaで追ってください。ハリキリ女主人公ははっちゃける映画かと勝手に思ってたよ。パケ写これじゃなくてもいいんじゃね?
「ぼくらのウォーゲーム」のときも思ったんですけど、この作品の一番のよさは高揚感にあるんじゃないかと思います。なんというか主導権が互いに行き来するプロレス的なハラハラドキドキ感があり、某アニメの「おらに力を分けてくれ」じゃないんですが、観客に背中を押されるレスラーのように、ギリギリの大ピンチからの大逆転の高揚感が楽しめます。
バーチャル空間で戦闘シーンも見事です。
人間描写の所がちょっと気になる所があります。まずはばあちゃんの死に対する向き合い方。ヒロインの田舎に住むばあちゃんは、名家の棟梁で日本のお偉いさん方も一目置く偉大なグレートマザーなんですけど、そのばあさんが死ぬシーンですでに帰らぬ人となっている本人に心臓マッサージを止めようとする親族の男に、ばあさんの義理の娘とヒロインが「まだ続けて!!」と絶叫したりします。亡くなった後も、一同涙して哀しみに浸るわけですけど、いくら偉大なババアだからといって、80何ぼの婆さんがいつか亡くなることぐらい現実的には親族は覚悟しているものです。非業の死ならいざ知らず、婆さんが老衰で死ぬというのは、そんな大きな身振りの哀しみの仕方ではないように思います。
また、主人公含めなんですけど、このグレートマザーに対してのばばあコンプレックスが強すぎる。
この点は、wikipediaによると、『「当時既に両親を亡くし自らも一人っ子だったため、妻の親類の家族の繋がりに深い感銘を受けたから」と語っており』らしく、親族との接点を多くもつ人じゃなかったようで、こういう描写がちょっと違和感あるのはそのせいかもしれません。
別にリアリティを求める作品じゃないので別にいいんですけどね。
また、ヒロインは主人公と親族を繋ぐ触媒役で、主人公は監督の化身である男の子の方です。とりあえず売れるために、ヒロイン前面に出したんですかね。
声優陣では、ばあさんの声を当てた富司純子が良かった。キング・カズマを操るカズマ君の声をあてたのが、女性であんまり良くなかった。もっと少年っぽいほうが良かった。声代わり寸前のヒゲが生えそうなぐらいの。ヒロインの声もイマイチかな。若手の女優さんが当ててるっぽいが。
映画の設定がネット空間と家族を題材にしているだけに、バーチャルの絆とリアルの絆を対比した物語とかそういう事に着目しがちだけど、そういう試みもあったのかもしれないけれど、これは紛れも無くエンターテイメントの映画じゃないかなと思います。最後激闘の後で「つきあっちゃえばぁ」「ちゅーしろ、ちゅーしろ」とかああいうシーンがとてもほっこりして上手だなあと。
一度ごらんあれ。
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