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映画「モンスターズユニバーシティ」を見た [映画・TVドラマ]

なんか時間があったので映画を見てきました。消去法でこれになりました。「風たちぬ」見ようかなと思いましたが、なんか見る気がしなかったのでこちらに。


ご存知の通り、「モンスターズインク」の続編です。前作はとても好きな作品でした。まずは設定が新しくて面白かった。子供を驚かす事がエネルギーとなっているモンスターの世界。けっこう細かい所まで作りこまれてるんですよね。ふと作品を思い出してみてぱっと浮かぶシーンは、クライマックスのスピード感あふれるどたばたのシーン。ストーリーはシンプルに、こうした細かい設定の作りこみ、そして、絵の面白さがとても良かったと思います。


さて、2ですが、所見の時に比べて既知の世界となっている為、映画の世界にすんなり入っていけるものの、新鮮さにかける感じです。キャラクターの肌の質感やら色やらを年齢設定にあわせて変えているらしく、こうした細かい設定の作りこみはさすがですが、ストーリーにクライマックス感がなく、なんとなく山がなく終わったような気がします。


以下ネタばれですが、


マイクは、子供を脅かす事を、才能がないのをカバーしようと勉強ばかりで上達しようとし、一方サリーは元々の才能の上に胡坐をかき、先人のノウハウを軽んじてしまいます。これはいうなれば「机上」対「現場」、「凡才」対「天才」、といった対比で、ずっとこれがストーリーの底にあります。


で、ストーリー的には、お互い補え合えば上手くいく的な流れにしたかったと思いますが、なんかこれのオチが上手くいってません。「才能がなくても努力すれば叶うよ」なのか「それができなくても君にはこんな才能があるよ」なのか、よくわかりませんでした。最後サリーは、溜め込んだ知識を生かして大活躍する訳ですが、いわば裏方的にプロデュースに周り、相手と直面したガチスタイルで驚かせた訳じゃありません。


「それできなくても君にはこんな才能があるよ」「適材適所だよ」てなメッセージも、端からする要素がありません。マイクとサリーは驚かせ学部から追い出されてボンベ作成部に行く訳ですけど、ボンベ学部がクソのように描かれていています。また、学校の中のイケてないモンスター達とチームを組むのですけど、スクールカーストを否定する方向には行かないんですよね。あくまで、スター→クズの価値観は微動だにしない。


底流するテーマに決着をつけれていない事、これが、なんかすっきりしない終わり方という印象を持ってしまう原因のような気がします。



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